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このあいだの東京コンテンツマーケット2008」で催された富野由悠季氏のほぼ独演会。そこで提示された「プロ論」がリアルに面白いというか興味深い。いくつか抜粋しますが――
プロで重要なことは金もうけできるかどうか。食えないとしょうがないんだから。食えてなんぼ。
「自分のは独自性があります」と言うかもしれないが、お前程度の価値基準で独自性があると思っちゃダメなんだよ。所詮(しょせん)それはコピー。だってCGでアニメやってるんだろ。今アニメなんて国でさえ持ち上げてる。それに乗ってるだけじゃない。
特にCGは手描きよりきれいに仕上がりすぎます。ルックスの良さでごまかされていませんか、ということがすごく気になっています。
出資者という素人はアート、作りのことを知りません。「大手メーカーのCMのようなルックスだからいいよね」ということでOKを出す。それは所詮、その時代の判定でしかありません。それでは突破できないということは言える。
これだけ技術が発達したにも関わらず、ライブの演奏会や演劇が絶対にすたれないのは一体どういうことかということも思い出してほしい。
単一色で攻めた時はマニアに好かれるものは作れるかもしれないが、ジブリがやっているように、異能の組み合わせが当然大事なこと。ハーフのほうが美人じゃん、と。全部が全部そうじゃないですよ。
そういうところにクリエイティブな作業があるんじゃないかというときに、単一思考が一番危険なんじゃないかと思います。ここにいるみなさん方の立場は単一なんです。そこに違うものを入れていくということを、かなり恣意的にやらないといけない。
これだけじゃなく、この講演は全編とおして捨てるとこなしです。
重要なのはここで語られているのがあくまでも「プロ論」ということ。プロとして成功するにはどうするか。そもそもプロとしての成功とは何かと考えると、いちばん上に述べられているとおりカネになってなんぼ、売れてなんぼ。
趣味の範囲ならともかく、プロとして成功するならターゲットはより広範囲になるわけで、しかも継続してそこから報酬を引き出せるかどうかでプロとしてやっていけるかどうかが決まるってことなんだろうね。
でもさ、こういうことって話を聞いて「そうそう」とうなずけても、以外に自分も落とし穴にはまっていることがあるんじゃないかね。「お前程度の価値基準で独自性があると思っちゃダメ」なんてあたり、ホント身につまされます。
「オレは独自性がある。ただ周囲がそれを理解できないだけだ」と言い張って引きこもっている分にはいくらでもできるからね。ただ、それもふくめて評価をするのは周囲なわけで、周囲に認められることが成功の証だとするなら、誰も俺の作品のよさをわかってくれない、といってふさぎ込んでいるのはやっぱり成功とはいえないよな。
そのためには、いかに周囲を認めさせるか(おもねって認めてもらう、ではなく「認めさせる」か)。それもビジネスとして。あくまでプロ論として語られているわけなので、仕事として成功するのであればどうしたってそういう視点は必要だよね。
美術史上の偉大な画家だって現代で認められているから良いものの、認められていなければただの貧乏な変人にすぎないわけだし、そもそも認められていなければ現代でも認知されていないだろうし。王様にかこわれて創作していられる時代じゃないんだから。
そんな状態で「だれも俺のよさをわかってくれない、俺の良さはオレだけがわかってるんだ」って引きこもっているのはクリエイターに限らず、世の中にいっぱいいるんじゃないかな。企業にだっているしね。ウチの上司ではオレの能力を引き出しきれないとか、この会社じゃ自分の実力は発揮できないとか、さ。
なんでそう自己完結してしまうのかって考えると、結局は「楽チンだから」なんじゃないかな。少なくともビジネスとして成功を目指すプロのスタンスとしてはNGだよね。価値観の多様化っていうのは高度経済成長で豊かさや余裕が増すとともに選択肢が増えた結果の産物だと思うけど、あまりに多様な価値観がひろがりすぎて、しかもそれらをすべて「個性(オリジナリティ)」として受け入れることを強要するような風潮が蔓延すると、最終的には、本来通るべき道を外れても「これがオレの個性」という言い訳がもっともらしく成立しちゃうんだよね。俺のよさをわからないやつと話しても仕方ない、って。
自分の能力や魅力で相手をねじ伏せてやろうとか、相手が納得する形でまず自分の実力を証明して、それから先進的な活動をしてやろう、とか、そんなんじゃないんだもんね。自分のやり方が絶対に正義であり最強、もうそれが前提にあって、それを理解できるやつがようやく自分と同じ土俵で話せる。自分を認めないやつは「自分の価値が理解できないかわいそうなやつ」であって相手をするに値しない。そりゃ楽だよね。戦わないで相手を見下していれば良いんだから。
まぁ上のは極端な例だけどさ、私生活でもその延長でやっている人は多くない? Yahooニュースのコメ欄とかそんなんばっかだもんね。リスクを負わずに文句だけ言って悦に入っているような芸術家くずれ、評論化くずれにはならないようにしないと、なまじ情報過多で、個人の表現の場が与えられている現代は身を崩しやすいんじゃないかなぁ、と思いますな。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/31/news118.html
県選管によると「候補者の通称としてどれだけ認識されているか、開票管理者(開票所の責任者)の判断による」という。ある市選管によると、実際に「ちくわ」と表記した投票があったといい、「『ちくわ』はモノの一般名称で無効。『ちくわ笛の人』『ちくわのおじさん』などであれば、候補者本人を指すと特定できる場合もある」としていた。
くだらね。そもそも自分が投票しようと思っている候補者の名前もちゃんと書けない奴に投票する資格があるのかね。そいつの一票にどれだけの価値があるっての。まぁ一票は一票だけどね。
しかしこの選挙管理委員会も、「ちくわ」は一般名称だ! 候補者を特定できない以上認めるわけにはいかない! とかそういう問題じゃないでしょ。しかも「ちくわのおじさん」なら認めないでもない、って、おいおい、そっちなら認めんのかよ。しっかりしてくれよ。
そんなこと言い出したらまばたきのおじさんとか、こんにゃくのおばさんとか、なんでもありじゃないの。 かぶりもののおじさんとかさ、本人が認める認めないは別として。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081027-00000032-maiall-soci
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、若田宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在(平成21年2月予定)に向けて、今年6月にISSに取り付けられた「きぼう」日本実験棟内で若田宇宙飛行士にためして欲しい、おもしろ宇宙実験のアイディアを募集いたします。
微小重力に代表される宇宙という特殊な環境において実際に行ってみなければ結果が分からないような、ユニークなアイディアをお待ちしています。
「船外でヘルメットを脱いだらどうなるんでしょうか? 一瞬だけでも脱いだらダメでしょうか?」
っていう無邪気な実験をお願いしたかったんですが募集要項のなかに
<宇宙飛行士に危害を及ぼさないこと>
という選考基準が入っていました・・・。残念、あらかじめ防衛策が盛り込まれていたのね。
http://kibo.jaxa.jp/mission/exp/news/experiment_boshuyoko.html
もうね、品揃えという単語が不適切に思えるほどの何もなさ加減。
店の奥隅にはガンプラのジオラマ。
虫かごのなかにカブトムシの剥製とかもあって「かつてウチで飼っていたものです」っていう、親切なんだか何だかわからない立て札が…。
「ウチ」っていう表現がすでにチェーン店であることを放棄してるように感じるんですけど。
ガンプラも、カブトムシも、意味不明。っていうか、たぶん意味なんて無いです。見せたかっただけかと。
もう我慢できないので、今度写真撮ってきます。
コミュニティーストアって、どこもこんななんじゃないか、そんな確信めいた思いがよぎりましたよ。
そもそも、店に寄った目的はキリンの「ミントジュレップソーダ」を探して、なんです。最近どこの店でも見かけなくなって、もしかしてこのボロい店ならば、と思って行ってみたのよ。帰り道からちょっと外れるんだけど、目当てのものがあればそれでも良いか、的なノリで。
まず、たたずまいにビックリしまして。ガラスウィンドウ越しの店内の様子を横目に見ながら、あまりのボロさにいったん店の前を素通りしたんですけど、せっかくだから、もしかしたらまだ売れ残りがあるかもしれないから、と自分に言い聞かせて入店。
店内を見て思ったんですが、売れ残りとかそういう問題じゃなくて、そもそも入荷しなかったんだな、この店は、という商品ラインナップでした。
客はオレ一人、店長は蟹江敬三みたいなおっちゃん。非常に気まずかったので、買いたくも無い「シークァーサーティー」と「バジル入りウィンナー3本セット」を買って帰りました。あぁ・・・。
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